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パンは丸く焼けるのに、私はキューブを作りたがるのか?
パンというのは、放っておくと丸くなる。膨らみたい方向に膨らみ、やわらかい場所を選んで空気をためる。それが自然な姿だ。 なのに私は、その自由を型に押し込めて“角…
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キューブは神話を裏切った形──パン屋が焼く「知恵の立方体」
パンを焼く人間が“立方体”にこだわるのは、少し不思議だ。自然界にキューブという形は存在しない。岩は削れて丸くなり、氷も角を失う。つまり、キューブとは人間が自然か…
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キューブパンの形 必然と偶然の運試し
キューブパンを焼くたびに思う。この角の中には、少しだけ空気が入っている。完璧に詰めようとしても、どうしても残る“何か”。それは失敗ではなく、たぶん余白だ。 …
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キューブパンという幾何学的な悩み 本当は面倒なキューブパン
焼きたてのキューブパンがオーブン前で整然と並ぶ。角の丸みと焼き色のわずかな違いが“完璧でない美しさ”を感じさせる(まつやまパン)。
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冷凍パンは“時間旅行”をしている
凍庫を開けるたび、少しだけタイムマシンの扉を開けている気がする。数日前に焼いたパンが、あの時のまま眠っている。時が止まっているように見えるけれど、実際には「時…
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パン屋が見る“気候変動”
ニュースではよく「地球が暑くなっている」と言う。パン屋としては、もうずっと前から知っていた。発酵が早い。それがすべての証拠だ。 以前は2時間かかっていた発…
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焼き加減というあいまいな科学
パンを焼くとき、誰もが「焼き加減」という言葉を使う。だが、この言葉をきちんと説明できる人はあまりいない。強火なのか中火なのか、何分なのか。温度を測る人もいるけ…
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パン屋の朝2時──世界の方が寝坊しているだけ
午前2時に起きると言うと、大抵の人は「早いですね」と言う。でも、実際には早いわけではない。ただ、世界の方が寝坊しているだけだ。 外は真っ暗で、空気は冷たい。そ…
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日本の菓子パン文化はなぜここまで発展したのか?|“国民食”になるまでの100年史
パンがなかった国、日本。 江戸時代までの日本には、パン文化というものは存在しませんでした。主食は米、調理法は“炊く”。発酵させて焼くという概念は、味噌や醤油な…
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人気の菓子パンTOP5[続編]|ジャムパンが教えてくれる“甘さの原点
あんパンの“洋の兄弟”、ジャムパンの物語 あんパンが“和の甘さ”の象徴なら、ジャムパンはその洋の兄弟。誕生したのは明治の終わり頃。まだ砂糖が貴重だった時代に、果…
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人気の菓子パンTOP5[続編]|あんバターサンドが語る“復古ブーム”の理由
懐かしいのに新しい、“令和のあんバター” トーストしたパンにあんこをのせ、その上にバターをひとかけ。一見シンプルですが、これが今また若い世代の間で人気を集めて…
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人気の菓子パンTOP5[続編]|塩バターロールがスイートになった日
甘じょっぱさに、人はなぜ惹かれるのか? 「塩バターロール」がブームになったのは2014年ごろ。外はパリッ、中はじゅわっとバター。一度食べたら忘れられない、あの“塩…
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