店主の朝ノート:「焼く」と「生きる」のあいだ | まつやまパン

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店主の朝ノート:「焼く」と「生きる」のあいだ

パンを焼く朝は、いつも少しだけ静かだ。
窯の前に立つと、時間の流れがゆっくりになる。
火が入る。空気が膨らむ。
パンが生きて、そして「焼ける」という瞬間を迎える。

パンを焼く朝は、いつも少しだけ静かだ。
窯の前に立つと、時間の流れがゆっくりになる。
火が入る。空気が膨らむ。
パンが生きて、そして「焼ける」という瞬間を迎える。

焼くことと、生きることは似ている。
焦げつきすぎてもダメだし、
火が弱すぎても膨らまない。
ちょうどいい温度を見つけるのは、いつも経験と勘の間にある。

この「間(あわい)」にこそ、パン職人の哲学がある。
人間もパンも、
外側が少し硬くて、中が柔らかいくらいがちょうどいい。

この記事の著者

原 新

和食料理人としてオランダをはじめヨーロッパ各地で料理修行。帰国後は様々な修業を重ねたのち、地元・福岡で郷土料理や大麦料理、スープ専門店など、幅広い食文化に携わってきました。
その後、「料理の延長としてのパンづくり」をテーマに独学でパンの世界へ。ベーカリー経験ゼロからYouTubeで1800時間以上学び、一辺6cmの四角い“キューブパン”という形にたどり着きました。
雑穀マイスターとして穀物や発酵の個性を生かしつつ、最近はAIも活用して新しいフレーバーや商品アイデアを探るなど、職人の感覚とデジタルの知恵を掛け合わせた開発にも取り組んでいます。
「まつやまパン」では、“会話のきっかけになるパン”をテーマに、ちょっと楽しく、ちょっと深いパンづくりを続けています。

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