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トースターの「予熱」だけでパンが激変!プロが教える外カリ中モチの再現術

キューブパンに愛を注ぎ込むように「温めて」

「お店で買った時はあんなにふわふわだったのに、家で焼き直すとパサついてしまう…」
そんな経験はありませんか?

実は、パンの美味しさを蘇らせる最大の秘訣は、
焼き時間ではなく**「焼く前の1〜3分」**にあります

今回は、パンの専門家が**「なぜトースターの予熱だけで味が激変するのか」**、
その科学的な理由と、今日から使えるプロ直伝のテクニックを分かりやすく解説します。


1. なぜ「予熱」だけで味が変わるのか?

結論から言うと、予熱の目的は**「高温・短時間」**で焼き上げることです。

予熱なしで焼くリスク

トースターが温まるのを待たずにパンを入れると、
庫内の温度がゆっくり上がります。
すると、加熱時間が長くなり、
パンの中の大切な水分がどんどん蒸発してしまいます。

これが「パサパサ」の原因です。

左右の比較図。左側は「Without Preheating(予熱なし)」で、水分が逃げて悲しそうな表情の白いパン。右側は「With Preheating(予熱あり)」で、赤い矢印と盾のアイコンにより熱が閉じ込められ、こんがり焼けた「Crispy crust」「Moist center」なパンが描かれています。

予熱ありで起こる「魔法」

あらかじめ庫内を190〜230℃に熱しておくことで、
パンを入れた瞬間に以下の現象が起こります。
(温度計の無いトースターの場合 タイマーを入れて2分程度)

  • 表面のメイラード反応:
    高温で一気に加熱されることで、
    表面が香ばしく色づき、食欲をそそる香りが生まれます。
  • デンプンの再α化(さいアルファか):
    パン内部の温度が60〜70℃に達し、
    硬くなっていたデンプンが再び柔らかく、
    モチモチした状態に戻ります。
  • 水分の閉じ込め:
    表面が素早く焼き固められるため、
    内側の水分が逃げ場を失い、中心部に留まります。
    これが「外カリ中モチ」の正体です。

2. プロ直伝!失敗しない「リヒート」の鉄則

明日から実践できる、パンを最高の状態で食べるための3ステップです。

① トースターを2〜3分「空焼き」する

パンを入れる前に、まずはトースターのスイッチを入れます。
庫内がしっかり熱くなるまで待つのが、最も重要なポイントです。

② 霧吹きで「ひと手間」を加える

焼く直前に、パンの表面に軽く霧吹きで水をかけます
これにより、水分保持力がさらに高まり、
より焼きたてに近いジューシーな仕上がりになります。

③ アルミホイルを使ってみる

**「キューブパン」など高さのあるパン**は、
上火ヒーターとの距離が近いため、表面だけが焦げやすいのが難点。

④電子レンジで中心温度を調整

惣菜系のキューブパンなどは「具」がしっかり入っているので
中も温めないと美味しくなりません。
電子レンジは中心や水分を先に温める性質があるので
トースターを予熱している間にレンジで加熱をお勧めします。
注意点は時間です。 5秒から10秒の間で何度か試していい時間を探してください。


3. やってはいけない!パンを台無しにするNG例

  • コツ: 表面に良い焼き色がついたら、
    途中でアルミホイルをふんわり被せてください。
    中までしっかり熱を通しつつ、焦げを防げます。
  • 冷たい庫内にいきなり入れる:
    水分が奪われ、パンが乾燥する最大の原因です。
  • 高さのあるパンの放置:
    キューブパンは上下の焦げに注意。
    目を離さず、必要に応じてアルミホイルでガードしましょう。
  • 冷凍パンを凍ったまま強火で焼く:
    外は焦げ、中は凍ったままになりがち。
    自然解凍してから、予熱したトースターで焼くのが正解です。

まとめ:明日から使えるワンポイントアドバイス

パンを美味しく食べるのは、決して難しいことではありません。
「トースターの予熱を待つ間に、飲み物を用意する」
この数分の余白がキューブパンを美味しくし
人生にも余裕が産まれはじめます。

表面はサクッと、中は驚くほどモチモチ。

そんな至福の朝食をぜひ楽しんでくださいね。

窓際からの明るい光が差し込む白いテーブルに、こんがり焼けたキューブ型のパンが載った皿、湯気の立つコーヒー、霧吹き、アルミホイルが配置された、淡い色彩の水彩画イラスト。

最高の状態で食べられるパンをお探しの方へ

まつやまパンのキューブパンは、素材の水分量にこだわり、
リベイクした際に最も美味しくなるよう設計しています。

この記事の著者

原 新

和食料理人としてオランダをはじめヨーロッパ各地で料理修行。帰国後は様々な修業を重ねたのち、地元・福岡で郷土料理や大麦料理、スープ専門店など、幅広い食文化に携わってきました。
その後、「料理の延長としてのパンづくり」をテーマに独学でパンの世界へ。ベーカリー経験ゼロからYouTubeで1800時間以上学び、一辺6cmの四角い“キューブパン”という形にたどり着きました。
雑穀マイスターとして穀物や発酵の個性を生かしつつ、最近はAIも活用して新しいフレーバーや商品アイデアを探るなど、職人の感覚とデジタルの知恵を掛け合わせた開発にも取り組んでいます。
「まつやまパン」では、“会話のきっかけになるパン”をテーマに、ちょっと楽しく、ちょっと深いパンづくりを続けています。

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