コーヒー、紅茶、それともワイン?パンの風味を引き立てる「プロのペアリング術」 | まつやまパン

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コーヒー、紅茶、それともワイン?パンの風味を引き立てる「プロのペアリング術」

「お気に入りのパンを、一番美味しい状態で味わいたい」

そう思ったとき、鍵を握るのは「飲み物」との相性です。
実はパンと飲み物の関係は、料理とワインの関係と同じ


相性の良い組み合わせを選ぶことで、パンの香りがより華やかに、
後味はより心地よく変化します。

今回は、明日のパンがもっと楽しみになる、
プロ直伝のペアリング原則をご紹介します。


1. 迷ったらこれ!ペアリングの基本原則

パンと飲み物を合わせる際、プロが意識しているのは
**「味の重さを揃えること」「口の中のリセット」**です。

  • 「重さ」を合わせる軽いパン(バゲット等)にはすっきりした飲み物を。
    リッチなパン(クロワッサン等)にはコクのある飲み物を合わせると、
    味のバランスが整います。
  • 紅茶は「万能のパートナー」紅茶はパンとの親和性が非常に高く、
    特にバターや砂糖の油分を優しく流してくれる
    「口直し効果」に優れています。
  • コーヒーは「諸刃の剣」コーヒーはどんなパンにも合いますが、
    苦味や酸味が強すぎるとパンの繊細な風味を消してしまうことも。
    パンそのものを主役にしたい時は、淹れ方や種類に注意が必要です。
    (私はコーヒー党なので一択です)
天秤のイラストで「Cube Bread」と「カフェラテ」の相性を表現し、右側には「Palate cleansing effect(口直し効果)」として温かい紅茶とパンの組み合わせが描かれた、ベージュトーンのインフォグラフィック。

2. 【パン別】ベストな飲み合わせ早見表

パンの種類ベストな飲み物理由(プロの視点)
食パン / トーストブラックコーヒー / アッサムコーヒーは香ばしさを強調。アッサムはミルクを入れてバターとの調和を楽しめます。
クロワッサンアールグレイ / カフェラテ柑橘の香りがバターをリセット。ラテならまろやかな満足感をプラス。
メロンパン / あんぱんフルーツ紅茶 / 和紅茶甘さを引き立てつつ、華やかな香りが口の中に広がります。
サワードウ(酸味パン)ダージリン / ニルギリ紅茶の爽やかな渋みが、パンの酸味と絶妙にマッチします。
チョコ系 / デニッシュチャイ / ルイボスティースパイスの刺激がチョコの重厚な苦味を心地よく中和。
チーズ・惣菜系パン赤ワインチーズの塩気やパンの酸味には、お酒が好相性。大人の楽しみ方です。

3. 実践!「3色のキューブなメロンパン」を楽しむなら?

写真にあるような彩り豊かなキューブ型のメロンパン。
これらを楽しむための、ブーランジェおすすめのセットをご提案します。

● イチゴのキューブ(ピンク)× フルーツ紅茶

イチゴの甘酸っぱいアイシングには、同系統のベリー系紅茶を。
香りが重なり合い、まるでお菓子のような一体感が生まれます。

● プレーンのキューブ(黄)× 和紅茶

優しい甘さのプレーンには、渋みの少ない和紅茶を。
日本茶はパンと合わせにくいと言われますが、
和紅茶なら小麦の風味を壊さず、優しく寄り添ってくれます。

● 抹茶のキューブ(緑)× 濃いめのカフェラテ

抹茶のほろ苦さには、ミルクの甘みが効いたラテがベスト。
口の中で「抹茶ラテ」が完成するような、贅沢なマリアージュを体験できます。

厚みのあるウッドボードの上に、粉糖がかかったいちごパン、ふんわりしたプレーン、きめ細かな抹茶のキューブパン。背景にはラテアートが施されたカフェラテと、2種類の温かい飲み物が並び、温かみのある照明に照らされています。

4. 夜の楽しみ。パンと「お酒」の意外な関係

「パンに日本茶は合いにくい」という定説がある一方で、
実は**「ワイン」**は非常に優秀なパートナーです。

特に、酸味のあるパン、濃厚なチーズを使った惣菜系パンには、
重めの赤ワインを合わせてみてください。
パンの酸味がワインの果実味を引き出し、
ディナーの主役級の満足感が得られます。


5. まとめ:一口ごとに発見があるペアリング

パンの飲み合わせを少し変えるだけで、いつもの食卓はもっと豊かになります。

  • 甘いパンには「紅茶」で華やかに
  • シンプルなパンには「コーヒー」で香ばしく
  • 濃厚なパンには「ワイン」で大人に

明日、あなたが手にするそのパンには、ぜひ「最高の相棒」を添えてあげてください。

この記事の著者

原 新

和食料理人としてオランダをはじめヨーロッパ各地で料理修行。帰国後は様々な修業を重ねたのち、地元・福岡で郷土料理や大麦料理、スープ専門店など、幅広い食文化に携わってきました。
その後、「料理の延長としてのパンづくり」をテーマに独学でパンの世界へ。ベーカリー経験ゼロからYouTubeで1800時間以上学び、一辺6cmの四角い“キューブパン”という形にたどり着きました。
雑穀マイスターとして穀物や発酵の個性を生かしつつ、最近はAIも活用して新しいフレーバーや商品アイデアを探るなど、職人の感覚とデジタルの知恵を掛け合わせた開発にも取り組んでいます。
「まつやまパン」では、“会話のきっかけになるパン”をテーマに、ちょっと楽しく、ちょっと深いパンづくりを続けています。

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